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Microsoft Foundryとは? – PoCから本番運用まで、生成AI開発をひとつの環境で –

Microsoft Foundryとは? – PoCから本番運用まで、生成AI開発をひとつの環境で –

ミヤ
2026-09-18

こんにちは、BTMAIZのミヤです。

前回の記事では、Microsoft Azureの特徴や代表的なサービスについてご紹介しました。

Azureには、仮想マシンやストレージ、データベースだけでなく、生成AIを活用したシステムを開発するためのサービスも用意されています。

今回は、その中からMicrosoft Foundryについて、どのようなサービスなのか、何ができるのかをご紹介します。

Microsoft Foundryとは?

Microsoft Foundryは、生成AIを使ったシステムを「作る・試す・評価する・運用する」ための機能をひとまとめにした、MicrosoftのAI開発環境です。

生成AIを使ったシステムの開発では、AIモデルを利用するだけでなく、プロンプトの調整、データや外部ツールとの連携、回答品質の評価、実行状況の監視なども必要になります。

Microsoft Foundryでは、こうしたAI開発に必要な機能を一つの環境からまとめて扱えます。

1. 作る

Foundry ModelsFoundry Agent Serviceを利用して、AIアプリケーションやAIエージェントを開発できます。

2. 試す

モデルカタログから用途に合ったAIモデルを選び、プレイグラウンドでプロンプトやモデルの応答を試すことができます。

3. 評価する

Foundryの評価機能を使って、回答の関連性や一貫性、参照した情報に基づいて回答できているかなど、AIの回答品質を評価できます。

4. 運用する

トレースや監視機能を使って、AIの処理を追跡し、応答時間やトークン使用量、エラーなどを確認できます。

単にAIモデルを利用するだけでなく、AIシステムの開発から運用までをまとめて扱えるのがMicrosoft Foundryの特徴です。

Microsoft Foundryで何ができる?

Microsoft Foundryを利用すると、生成AIを使ったさまざまなシステムを開発できます。ここでは、代表的な活用例を3つ紹介します。

社内の情報を検索して回答する

例えば、社内規程やマニュアルを検索して質問に回答するAIチャットボットを開発できます。

社員が「出張費の申請方法を教えて」と質問すると、関連する社内文書を検索し、その情報をもとにAIが回答を生成します。

このように、検索した情報をもとに生成AIが回答する仕組みは、RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)と呼ばれます。

外部から情報を集めて調査する

AIエージェントにWeb検索などのツールを持たせ、外部から情報を収集するシステムも開発できます。

例えば、「最近の生成AIに関するニュースを調べて」と依頼すると、AIがWebから必要な情報を集め、内容を整理して回答します。

Microsoft Foundryには、こうしたAIエージェントの開発・運用を支援するFoundry Agent Serviceが用意されています。詳しくは次回の記事でご紹介します。

データを整理・加工する

生成AIを使って、文章やデータを整理・加工するシステムも開発できます。

例えば、長い文書の要約、問い合わせ内容の分類、契約書や報告書から必要な情報を抽出するといった処理です。

こうした機能を既存のWebアプリケーションや業務システムに組み込むことで、日々の情報整理や文書処理をAIで支援できます。

Azure OpenAIとの違い

Microsoft FoundryとAzure OpenAIは、役割が異なります。

Azure OpenAIは、Azure上からOpenAIのAIモデルを利用するためのサービスです。

一方、Microsoft Foundryは、AIモデルを選び、それを使ったアプリケーションやAIエージェントを開発し、評価・運用するための環境です。

また、Microsoft FoundryではOpenAIのモデルだけでなく、モデルカタログから用途に応じたさまざまなAIモデルを選択できます。

Microsoft FoundryからAzure OpenAIのモデルを利用することもでき、両者は競合するサービスというより、組み合わせて利用できる関係にあります。

Azure OpenAI

AIモデルを利用する

Microsoft Foundry

AIモデルを使ったシステムを作る

と考えると分かりやすいでしょう。

単純にAIモデルを呼び出すだけであれば、Azure OpenAIだけで十分なケースもあります。

一方で、複数のモデルを比較したい、RAGを構築したい、AIエージェントを開発したい、回答品質を評価したいといった要件が増えてくると、Microsoft Foundryを利用するメリットが大きくなります。

Microsoft Foundryが企業のAI開発に向いている理由

生成AIを試すだけであれば、AIモデルのAPIやローカルLLMを利用するなど、さまざまな方法があります。AIモデルにプロンプトを送り、回答を確認する程度のPoC(概念実証)であれば、比較的簡単に作ることができます。

しかし、そこから実際の業務で使うシステムへ進もうとすると、一気に考えることが増えてきます。

  1. 社内データとどう安全に接続するのか
  2. AIの回答品質をどう評価するのか
  3. エラーや利用状況をどう監視し、問題の原因を追跡するのか
  4. 誰がどの機能やデータにアクセスできるのか

といった点です。

「AIを動かすこと」と「AIを業務システムとして運用すること」の間には、意外と大きな壁があります。

Microsoft Foundryでは、AIアプリケーションの開発だけでなく、評価やトレース、監視など、本番運用を見据えた機能もまとめて利用できます。

さらに、Microsoft Entra IDによる認証やAzure RBACによるアクセス制御など、Azureの企業向け機能と組み合わせることもできます。

PoCで終わらせず、生成AIを実際の業務で使えるシステムへ発展させていくための環境が用意されていることが、Microsoft Foundryが企業のAI開発に向いている大きな理由です。

まとめ

Microsoft Foundryは、生成AIを使ったシステムの開発・検証・評価・運用をまとめて行えるAI開発環境です。

Azure上で生成AIを活用したシステムを開発する際には、選択肢の一つとして知っておきたいサービスです。

次回は、Microsoft Foundryの中でもAIエージェントの開発を支援するFoundry Agent Serviceについてご紹介します。

BTMAIZでは、Azureを活用したクラウド環境の構築や、生成AIアプリ、RAG、AIチャットボット、AIエージェントの開発など、お客様のクラウド・AI活用をご支援しています。

参考リンク

投稿日2026年09月18日

カテゴリーTech Blog

タグ AIエージェント、Azure、Microsoft、RAG、クラウド

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